なんてダイナミズム…!

やはり、テレビのニュースでは大した扱いではなかったようだ。
最初からちゃんと見たわけではないが、オレが目にしたのはワールドビジネスサテライトで10秒ほど。
日経の夕刊の一面に載ってたのがむしろ意外だった。


今日、ネット上を席巻したこのニュース。

ソフトバンク、Ustreamに18億円出資



今日の16:30からの同社決算発表をTwitterUstreamライブ配信することは、事前に孫社長TweetTwitterへの投稿)で周知ではあったが(これも画期的なことだ)、その発表の前に上記の発表を行ったらしい。


そして衝撃を受けたのは、たまたま仕事の合間にTwitterを開いて目に飛び込んできたこのTweet


大企業のトップが、大衆の声に対しこんなにも明確に、リアルタイムでその意志を示すとは…。
既存のメディアではほとんどあり得なかったことだ。
こちらの記事がわかりやすく、また興味深い)




もはや情報収集やトレンドの追随において、ネットは欠かせないものとなった。
限られた時間、チャンネル、紙面といったリソースの上で、スポンサーや番組制作会社、局や新聞社自体の利害関係や意向が重視された画一的で偏った情報しか提供することの出来ない既存メディア。
その情報収集から報道までのプロセスも長く、かかる(時間的・経済的)コストも大きく、多くの記事がボツになったり表現を変えられたりする)。


反面、ネットの情報は全く対照的だ。
様々な立場・角度から見た様々な意見が事実上無限大のリソースの中にひしめいている。
ジャーナリストや識者の歯に衣着せぬ意見や、名もなき専門家のリアルな解釈は、ワイドショーゲストの空気を読んだ無難で適当な発言より遥かに面白く有用的に思える。
そしてTwitterUstreamニコニコ生放送などのツールによってそのリアルタイム性とインタラクティビティ(双方向性)が、今ものすごい勢いで進んでいる。



就活のためにはとりあえず日経新聞を読んでおけば良い、という時代は終わったのだ。
既得権者のしがらみのために、「YouTube」という言葉も発することすら出来ない(という噂。。)テレビのニュースからのみ情報を得ることは江戸時代の知ったか塾頭のようなものだと思わないか?
(こんなん書いてるオレも似たり、てかw)


そして、ただ情報を得るためだけではなく、その情報から自分が何を考えどう行動するかが重要だ。



これから就職活動をする人は、自分の嗜好だけでなく、これから先、時代がどのように変わるかをよく考えてみるべきだ。
(と言って答えも出ないだろうが、後から後悔しないだけの逡巡を)
ただ自分の専攻で職種を選ぶなんて(理系が犯しやすい)安直な決め方はやめた方がいい。



20余年前のバブル期、JALは新卒の就職人気ランキングで上位だったそうだ。
公共事業と談合で国に守られていた建設業界も、これから間違いなく再編が進む。
人気のテレビ業界の収入は頭打ちだ。
天下りが廃止されようとされている今、キャリア公務員の将来ですら安泰とは言えないかもしれない。
(あまり色々書くと刺されそうだw)


反面、この不況の中で増収増益企業を多数輩出している業界もある。
そのグローバルで巨大な企業の周りには、新たなエコシステム(経済圏)が広がりつつある。
新たなビジネスが生まれるということは、既存のビジネスが淘汰されるということだ。
それを良く考えるべき。



20年後、働き盛りの40代で自分がどんな境遇にいるか。
どんな産業が隆盛を極め、どんな産業が淘汰されていくのか。
そんなことは誰にもわからない。
未来を予測することはできない。
今急成長しているIT業界も、巨大な富を生む金融業界も、20年後どうなっているか的確に答えられる人はいない。


ただ、この変化の激しい時代にその流れを読み、捉え、その波に乗り、そこで自由に生きるだけの力を得る努力をしていきたい。
「安定」とは、そういうことだと思うから。


情報は溢れている。
それをどのように集め、整理し、活用するかが既に磨くべき「スキル」だ。




じゃ。