考え方の芯(仮)
今夜のミスターサンデーで竹田圭吾さんの特集を見て。
自分の考え方の芯がある方だなと。
「メディアは、世間の温度を調節するエアコンであるべきだ。」
この信念の元に、ジャーナリストとして、自分の軸を元に世間に提言されてきた方なんだと。
報道が過熱し過ぎているときは冷静に論点を分析したり、言論の自由が軽んじられる事件の際は熱く語ったりといったところに、どっしりとブレないモノを感じた。
そして何より、死に直面しても、ジャーナリストとしてメディアの前に立ち続けた生き様。
そんなによく知ってるわけでもないし、著書も読んだこと無いんだけど。
自分がモノを考えたり意見したりアウトプットしたりするときに、何かフラフラして拠り所ない感じがするのは、「考え方の芯」(もうちょっといい言葉を考えたいけどとりあえず)が座ってないからなんだと気づいた。
こういうのは、自分が行動し、得た経験を通して作られていくものなんだよなぁ。。
恐れずに行動し続けて、自分の中でブレない「考え方の芯」、作りたい。
「几帳面だけど面倒くさがり」は矛盾しない 〜もっと楽にやればいーじゃん〜
「几帳面だけど面倒くさがり」な人、あなたの周りにいないだろうか。
え、あなた自身?
こういう人、意外と多い気がする。
私自身もそう。
これ、矛盾すると思ってた。
几帳面ならきちんとしてるだろ、面倒くさがりなわけない。
面倒くさがりな人はそもそもきちんとしない。
と。
だから自分の中でも上手く受け入れられないでモヤっとしてたんだけど。
でも気づいた。
このタイプの人は几帳面だからこそ、面倒くさがりだと。
几帳面だからきちんと完璧にやりたい。
でもその為に手間がかかる。
労力を要する。
その手間を考えると、面倒くさい。
だから動き出せない。
でも気になる。
でも面倒くさい…。
こういうことかなと。
色々考えちゃう人に、多い気がする。
考えるよりまずは行動!という人は、こんな思考は辿らない。
あまり色々考えず、完璧も求めず、さっと動いてみる。
考えない力というのも、ときに大事なことのようです。
知らない間に、ぼくらは世界に線を引いていたんだ
先週起きた、パリの同時多発テロ。
300人を超える犠牲者が出たとのことで、いまだ増えているとか?
生還した人が綴る生々しい文章や、銃声の中逃げていく人を映した生々しい映像まで。
自分がそこにいたら・・・、なんて中々想像しにくいわけだけれど。
しかし、かつてのテロの報道にも増して、世間の扱いがとてもとても大きいような気がしている。
なぜだろう。。
マスコミが大々的に報じているから?
テロが同時多発的だったから?
中東じゃないから?
シャルリ−・エブド事件の記憶が蘇ったから?
インターネットに体験を投稿する人が多かったから?(知人の知人がパリのサッカー場にいたけど無事だったとFacebookにまわってきた。)
西側先進国の首都だから?
先進国で起きたテロの中でもとりわけ死者が多かったから?
FaceBookがアカウントをトリコロールにする機能を早々にローンチしたから?
途上国や中東よりも自分達の生活に近くてリアルだから?
トルコ・アンカラでも100人以上が亡くなった。
シリアでは空爆も続いているし、ISISと現地民族による戦闘が続いている。
パリの同時多発テロの前日、レバノンの首都ベイルートでテロが有り40人以上が亡くなったことを知っている人がどれだけいるだろうか。
(私は知らなかった。)
オバマ大統領が語った「われわれが共有する普遍的な価値観を狙ったものだ。」という言葉。
私たちは無意識のうちに、線を引いているんだ。
こちら側は、平和で恵まれていて衛生的で、ときどきは危ないこともあるけど平穏で文化的にも高度に発達した社会。
あちら側は、治安が悪くて生活レベルも低くて衛生状態も良くなくて、文化も生活レベルも遅れている社会。
あちら側では、どんなことがあっても自分とは関係ない世界の出来事で、かわいそうとは思うけどいまいちリアリティを持てない。
どんな大事件があっても、そんなことがあったんだ!!と一瞬思ってすぐに風化していく。
たまにこちら側で事件が起これば、メディアはセンセーショナルに騒ぎたて、政治家は立ち向かうことを宣言し、SNSでは安否確認情報が駆け巡り、IT企業はキャンペーンをうつ。
ボスニア紛争では、アメリカのPR会社が様々なプロモーション戦略でボスニアに有利なように世論を形成していったらしいけど、西側の首都での同時多発テロ、中東に比べてこんなに世の中の動きが違うことを思うと、何か裏にいるんじゃないかって考えちゃうけどね。。
どこの世界でも、自分の近くで突然テロや戦闘が起きたらと思うとゾッとするよね。
それは、世界中どこにいる人にとっても、きっとそうなんだと。
やはり自分自身、今回の事件の方がより生々しさを感じたから、この感覚を書き留めておきたかった。
集団の雰囲気に呑まれていること、知らない間に世界に線を引いているということを、時々は振り返らないと、つい忘れてしまう、思考停止して流されてしまうってことをね。
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厳しい世界の中に棲む至福
どうも、にわかラグビーファンです。
いまさらですが。。
ラグビーW杯、熱くなりましたね!!
南アフリカ戦のハイライト、何度も見ました。
画質は悪いですが、この南アフリカがリードした後からの展開が、一番胸が熱くなる。
ラグビーは、体をぶつけ合う陣取りゲーム。
ボールを保持する時間が長く、相手陣地により近い場所でプレーし、多くの攻撃機会を作った屈強なチームが勝つ確率が高い。
番狂わせが起きにくいスポーツと言われる。
南アフリカへの勝利を「スポーツ史上最大の番狂わせ」と呼ばれる所以だ。
さて。
緒戦の南アフリカ戦のスポーツ史に残る大金星で世界から、そして日本中から注目された日本ラグビー。
この南アフリカに勝ったことで、敵チームからマークされる存在となったが、身体能力で上回るサモアに(点差の上では)完勝し、南アフリカ戦に主力を温存して日本戦に必勝を期してきたアメリカを撃破した。
残念ながら決勝トーナメント進出はならなかったが、W杯史上初めて、予選POOLで3勝を上げながら予選敗退したチームとなり、これまた歴史を作った。
これまでの日本ラグビーでは考えられない、素晴らしい大躍進、この四年間の努力を見事に実らせて結果で示した。
この華やかな中にもしかし、勝負の世界の厳しい現実をまざまざと見せつけられる。
予選POOLは、POOL B 以外は全て、4勝、3勝、2勝、1勝、0勝と、5チームがキレイに並ぶ順位結果となった。
しかもほぼ世界ランキング順だ。
ラグビーは番狂わせが起きにくいスポーツ、というのを感じる
http://rugby-rp.com/nw_ranking.asp
(この結果はW杯の結果が反映されてはいるが。)
が、注目するのは、予選POOLで3勝したチームのうち、ボーナスポイントを獲得しなかったチームは日本のみということだ。
つまり、日本はW杯で1試合4トライを奪えた試合が無かったということだ。
W杯の予選POOLを突破するためには、世界の強豪に対し、1試合4トライを奪って勝つ実力が必要なのだ。
エディ・ジョーンズHCが就任した四年前、日本は世界ランキング19位だった。
それから最高9位までに駆け上がったのは賞賛すべき結果である。
この結果を得るために、エディは日本に世界一過酷と言われるトレーニングを化した。
朝6時から夜21時まで、練習漬けの合宿である。
W杯で過去1勝しか出来なかった弱小国が世界のベスト8になるためには、世界一の練習が必要で、それでもなお届かなかった。
彼等は、大躍進の為に必要なトレーニングを積み上げてきたのだろうが、それでも十分ではなかったのだ。
(一発勝負の大会に運や勝負のアヤというものはあるにせよ、結果が全てである。)
昨今、ブラック企業と呼ばれる企業が増え、労務管理が重要だと叫ばれているが、スポーツ選手の奮闘を見ていると、全く別の次元のことだと思えてくる。
それは、ブラック企業の労働が、企業にやらされていることであるのに対して、スポーツ選手のトレーニングは、(トップダウンであるにせよ)選手自身が能動的にコミットする結果において、必要なものであることを知っているからである。
勿論、過酷なトレーニングに耐え切れなくなる選手もいるだろうが、それでも、苦しい思いをしてなおその手に掴みたい結果の為に、彼等は自分を奮い立たせて自らを鼓舞し続けるのである。
好きなことに全力で取り組めること、そして、結果を出し、賞賛され、仲間とともに喜びを分かち合うこと。
人生において、至福の時の一つであろう。
『天空の蜂』
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/11/13
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天空の蜂、読了。
映画化されたということで、これを機に。
東野圭吾は久々でした。
やはり重厚感ある。
1995年に刊行された書き下ろし、という点が、この本の価値を高めている。
自衛隊ヘリの電子制御での奪取、犯人からの遠隔操作に依る政府・原発関係者への要求、携帯電話でのやりとり・・・。
Windows95が世に出る前にこんなものを描けるのかと。
そして、原発をめぐる国・関係者の思惑と人々の想い。
20年経った今も全く色褪せない、むしろリアリティが増し真に迫る、そんな作品である。
まさに、東野が後世の人々に問いかける作品であろう。
終盤に掛けては、加速していく展開の疾走感に引き込まれ。
「三島」が最後に独りごちた台詞は、出版から20年後、現代の我々に語りかけてくる言葉にも感じらる。
映画のエンドロール、この余韻に浸りたいね。
中盤は正直、読み終わると満足して映画はどうでも良くなるかと思ったけど。
この作品を映像でも見てみたい、登場人物の思いをどのような表情で描かせるのか、興味が湧いてきました。
そして、「沈黙する群衆」から一歩でも踏み出し、考えて行きたいと思う。
「彼等は様々な顔を持っている。人類に対して、微笑むこともあれば、牙を剥くこともある。微笑みだけを求めるのは、傲慢である。」
- 作者: 東野圭吾
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戦争と憲法9条について思う
NNNドキュメント「9条を抱きしめて〜元米海兵隊員が語る戦争と平和〜」
どんなに美化しても、戦争は悲惨なもの。
普通に生活している一般人の命を奪い、普通に生活していた人の心を壊す。
戦場に行かない一部の人の利害のために、戦場にいる多くの人との命と心と人生が破壊される。
特定の戦争が悪なのではなく、全ての戦争が悪なのであると。
それでも、人類が続く限り、戦争は無くならない。
戦争が無くなる世界を想像できない。
なぜかはわからない。
平和な日本に暮らしているのに。
なぜ、人類は戦争をなくすことができないのか。
どうしたら、人類から戦争を無くすことができるのか。
思考実験でしかないかもしれないけど、考え続けて行きたいと思う。
一つだけ、言えること。
今後も変わらずにそう思い続けたいこと。
憲法9条の是非を論じるのは重要な事だ。
思考停止して盲目的に9条を守るというのは浅はかなことだ。
時代は常に変化する。
それでも、
集団的自衛権の課題との永遠の戦いだとしても、
アメリカの核の傘に守られているからこそ存在し得るものだとしても、
憲法9条の持つ戦争放棄の理念は、人類の持つ憲法の中に生き続けてほしいと願う。
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」 (講談社文庫)
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- 作者: 田中芳樹,星野之宣
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■
最近話題?の経済学者トマ・ピケティ氏らが運営する「The World Top Incomes Database(WTID・世界トップ所得データベース)」。
データに偏りもあるけどちょっと面白そうなので、興味が続けばも少しごにょごにょしてみようかなー。
「Income(所得)」もいいけど「Asset(資産)」があれば面白そう。。
(incomeは納税額から推測できるけど、Assetは難しいな。。)
ところで、ピケティ氏はじめ、よく問題とされる「格差拡大」。
これは一体何が問題なのであろうか。
個人的には、世界の富の多くが、”世界を変えうる優秀な経営者・イノベーターである”一部の富裕層に集中することは、全人類の発展・幸福拡大に大きく寄与すると思うのだけれども。
デメリットがあるのはわかる。
- 一部の富める者がいる一方で、貧困に苦しむ人がいる。
- 富が(優秀でない子孫に)世襲される。
でも、メリットの方がデカい。
資本主義の市場原理に基づいて経済運営する以上、金は金のもとに集まるのは当たり前。
社会に対して大きな価値を提供する者が富を得るのは当たり前。
市場原理に反する、法の隙間や既得権益で富を得るのは仕組みが悪いと言わざるを得ないが。
必要以上に「格差是正」を叫ぶ人達は、ではどのような社会になれば良いのだろうか。
優秀な人もド阿呆も、平等に富が分配される社会?
共産主義じゃねーか。。
政治家が上記のようなことを公に発言しづらいのは、よく分かるけどね。
ピケティ氏の著書『21世紀の資本』、ちょっと手が伸びないけど、簡単に要点をだれか教えて頂きたい。。
(追記)
こんなん見つけた。『21世紀の資本』の解説。
主張がわかりやすく解説されていた、感謝!!
http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20150131/1422682224