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『思い出のマーニー』見てきた。
ネタバレ含みます。
ファンタジーかと思いきや、ホラーやな。
「あなた、人間なの?」
マーニーの登場しょっぱなからあからさますぎる、この世のものとは思えない感。
内気な主人公の割に、ハンパない行動力、得体のしれない彼女の中へ、ズンズンと踏み込んでいく。
「名前、言ってなかったっけ?私はマーニー。知ってると思ってたわ。」
「私たちのことは秘密よ。永久に。」
(セリフ、合ってるかわからんけど)どことなく引っかかるフレーズを残して、物語は進む。
そして、マーニーを知る、新たな登場人物との出会い。
これは一体何を表現しているのか。
何のメタファーなのか。
いいね、このジブリ感。
恵まれない境遇の中、誰にも心を開けない自身と比して、
恵まれた家庭に育ち何でも上手にこなす明るく朗らかなマーニーに羨望を抱いていたアンナだが、マーニーも又、可哀想な子だと知る。
自分の全てをさらけ出したところから、アンナとマーニーの関係が変わっていく。
そして、マーニーとの別れ。
全てを知る久子の元を訪れるアンナとサヤカ。
ここでファンタジー(というかホラー)はおしまい。
一気に現実が押し寄せる。
この世の理不尽を謳った作品…?
…と思いきや。
そして、全てがつながる。
つながってスッキリし過ぎて逆にモヤッとするわ。
ジブリは全てをさらしたらイカンやろ。。
それともまだ何か残っているのか??
もっかい見たいな、そういう意味で。
アンナにとってのマーニーとは。
羨望を持ちながら憐憫の対象であり、
支えてもらいながらも支えてあげる対象であり、
分身というか、陰陽の対極と言ってもいいかもしれない。
自身の殻にこもって(自身の境遇を頭では理解しながら)外界に大して心を閉ざし、「輪」の外に居続ける自分を蔑みながら、
それではいけない、殻を破ろう、「輪」の中へ踏み出そう、という、自身の背中を押すための自分自身が作り出した幻影かもしれない。
そしてまた、祖母の、幸せになってほしいと願う遺志、又は霊、かつ愛でもあったのだろう。
なんか直球すぎるし平易に過ぎるし、
もうちょっと余韻残せよ現実的過ぎるよ最後主人公垢抜けすぎやろー感がもの凄いけど、
途中のジブリらしい世界観は出てたからキライではないですけどねー。