ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ


公共事業のコスト縮減2000億円を実現している敏腕建設コンサルタントが送るファンクショナルアプローチの手法。
(いや、“手法”ではなく“本質”とでも言った方がいいのかな?w)


「ファンクショナルアプローチ」とは、読んで字のごとく、モノやコトの実体を、「ファンクション(機能)」として抽象化することで、表層的な「手段」による場当たり的な対処ではなく、「目的」を達成するための本質を捉えた問題解決を行う為の手法のこと。


…?、ですね。。w
例えば。寒いと上着を着ますね。暖房入れてもいいですね。カイロ貼るのもいいかも。これらは全て「暖をとる」という「ファンクション(機能)」を持っています。
洋服というモノや暖房(部屋を暖かくする)というコトの「ファンクション」を捉えて、「寒さを防ぐ」という目的を達成する。これが「ファンクショナルアプローチ」。(ザックリw)


この手法を細かく解説をしたのが本書。
合言葉は
『何のために。誰のために。』
常にこれを念頭におきましょう。


本書は、ただの事例集ではなく、一つの事例(会議を開催する)を元に、順を追って丁寧に、ファンクショナルアプローチの解説をしていく。
しかし、まず例が悪いw
それから、これは仕方無いだろうけど、話が抽象的でイメージしづらい部分が多々。
結構なボリュームでこの手法を身につけるまでに何度も繰り返す必要があるし、なかなか一人で手軽にやるものというよりは、チームを組んで問題解決にあたる人向けの本のようだ。


コンサルタントや経営者、管理職やリーダーなんかの仕事をする人には、じっくり腰を据えて実行することは意義深いかもしれない。
ただ、個人的には、日々常識に囚われない本質を捉えたモノの見方を身につけたい、と思って本書を手にしたから、ここまでガッツリ本格的にやる必要はないかな。


元々、情熱大陸で著書の横田尚哉さんが登場して、ファンクショナルアプローチを知った。情熱大陸、素晴らしいまとめ方だったね。あの番組だけで、僕と同じような志向の人は十分かと。


じゃ。