127時間

127時間 (小学館文庫)

127時間 (小学館文庫)

久々に映画館に行ってました(上の写真は本らしい)。


冒険家・登山家のアーロンは、アクシデントにより渓谷でひとり身動きがとれない状況に陥る。
外界と遮断され、食料も水も乏しい中で、ジワジワと襲ってくる絶望と死への恐怖。
走馬灯のように巡る記憶と後悔、やがて襲いくる幻覚。


極限の精神状況の中で、冷静を保つことに努め、己のなす事を考え、希望を失わないアーロンの姿勢が胸をうつ。


「考えろ」
「冷静になれ」


衰弱していく体と朦朧とする意識の中でなお持ち続けた生きることへの覚悟と執着。



壮絶なテーマながら地味な描写を見事に作り込み、役者さんも素晴らしい。
賛否はあるでしょうが良作ではないでしょうか。