何にお金を費やすか

今年も、社員旅行でスノーボードに行って来ました。
昨年よりも大所帯、21名でのパック旅行です。
昨年はなかなか良いホテルで、値段もそれなりにかかったのですが、今年は可能な限り値段を抑える方向で、幹事さんがプランを組んでくれました。
これがなかなか面白かったので、ブログに残しておくことにします。
はじめに断っておきますが、旅行自体はとても楽しく過ごせました。



プラン全体の質としては、まぁ値段相応かなー、という感じです。
日本でもこのくらいのサービスでホテル経営が成り立つんだと、発見にも似た感覚を持ちました。


ホテルというハード自体は老朽化もあるし、狭かろうが汚かろうがさびれてようが、個人的にはあまり頓着しません。
多少せんべい布団気味だろうが畳がすりきれていようがOKです。
そこはバックパック旅行と学生時代の合宿経験で培った耐性でしょうか。

朝食が貧相でも、晩ご飯がスーパーで食材調達して家で出来そうな鍋でも構いません。
おいしい物を食べに来ているわけではなく、スノボをしに来ているのです。
みんなで鍋つつくのも楽しいし。


しかし、中々びっくりすることもあり。。
スキー・スノボのレンタルを裁く手際が悪すぎる。
レンタルの質が悪すぎる。すぐにパンツがグッショリになるスノボウェアとか。。スノボ板にも番号やホテル名も書いてないし。
朝食、夕食中は食堂に行かないとフロントに人がいない。
昼間は携帯に電話しないとフロントに人がいない。

スノボをしに来ているのです。そこのサービスの質は落とさないでほしい。
サービスの質もそうだし、セキュリティも不安になりますね。

毎年行くなら自分のボードとウェアを買えばいいじゃないかと思うかもしれませんが、面倒くさいんですよねー。
持っていくのもメンテナンスするのも管理保管しておくのも面倒。
デザインとかに拘りも無いので、機能さえ満たしてくれれば現地でレンタルするのが一番手軽で効率的。
ただ今回のようなハズレがあると、買ったほうがいいのかなーという気にもなりますね。。



ホテル自体の質に加えて、別の問題を今回は痛感しました。
プラン料金に対する客層です。
このサービス料金に対して、この料金を払う客層が存在するという当たり前のことを肌身にしみて知りました。


格安スノボプランを利用するのは、学生です。
まぁ学生もピンキリですが、今回は運が悪かったですね。
ギャルとギャル男の頭悪そうな学生団体。

狭いロビーや浴場でタムロして騒ぐ。
浴場で染髪してるのには中々ビックリしました。
あまり気持の良いものではありませんね。

まぁそもそも団体旅行ってだけで、個人旅行してる人にはある程度の迷惑はかけているもの。
集団でエレベーター乗ってきたり、浴場来たり、集合したら場所も占拠するし、電車やバスもそう。
旅行に限らず、飲み会の後居酒屋の前で固まってるのも、邪魔だし気持ちの良いものではないですねー。
これは我々大人も自覚しないといけないことだと改めて思いました。


で、帰りのバス(なんと貸切バスでした)で、簡単なアンケート。


今回の格安旅行にプラス一万円しても、質の良いプランの方が良いか


僕は迷わず手を上げたのですが、思いの外、少なく。。
「去年の旅行参加者しか手をあげてない」ということに近くの人が気づきました。
そう、去年の旅行はホテルもスキー場もレンタルもすごく良かった。
学生は殆どいなくて家族連れが多かったし、部屋も広くてキレイ、ご飯も美味しかった。


なるほど。
お金を払ってより良いサービスを受ける経験をした人は、そこにお金を払うだけの価値を見出すものかと。
でも、個人的にはやはり客層の問題が一番感じたこと。
お金を払うことで、自分の周りをそれなりの社会的良識ある人で環境を作ることができると。
これは「サービス」とは違うので提供する側も中々操作しづらい。


個人的にはあまり物欲がないし、毎日良い服来たりおいしい物食べたいとも思わないので、普段それほどお金を使わない。
(ただ美味しい物を食べる頻度やかける値段は学生時より確実に上がっている。)
それよりも非日常的な楽しい体験、気持の良い経験をするのにお金を払いたい。
ただ、寝る場所やホテルの施設にはあまり拘らない。
やはり気持よく過ごせるかという点においては、客層というのは個人的にはかなり強いファクターかなぁと感じた出来事でした。
今後、どのような客層が集まるか、ということを考えた上で、消費行動を行うようになるでしょう。


学生の頃に比べて、今の自分は経済レベルは格段に向上した(マジビンボーだった)。
これは、消費行動が変わることを意味する。
これはこれで、豊かな日常と、非日常の選択肢を増やすことに繋がるのだけれど、そのうち学生の頃のような貧乏旅行をしなくなるのは、それはそれで寂しいかなぁと。
特に海外バックパック旅行では、安宿と安い交通機関を使うことによる人との出会い、交流みたいなのがあるしね。
そういうのは、まだ無くしたくないなぁ。
お金を掛けない方が、より面白い体験ができうるということ。
まぁ自分が何を求めるかに依るのだけれどね。
お金を払えば、確かに快適な旅行にはなる。他人の干渉も減らせる。



最後にもう一度確認ですが、旅行自体はとても楽しく過ごせました。
幹事さんに感謝。


じゃ。