平和で豊かな国、ニッポン

今年四月から廃止になっていた母子加算が復活したそうです。

母子加算は、生活保護受給世帯のうち、母子家庭に対して生活保護に加えて受けられる補助。

収入が少ない世帯には、ありがたい話ですよね。























と、安直に受取ってもいいものか。。


こんな記事を読むと。

写真に写ってる原告のおばちゃん、なかなかいい体格してらっしゃるけど。。

生活保護受けてて、「沖縄の水族館に行きたい」って。。



裁判なんか起こしてないで、働いて稼いで行ってください、って一瞬思うんだけど。

たぶんもう働けないんだろうね、こういう人たちは。



四人世帯で月収20万。

確かに楽ではないだろうね。

でも働くとなると、生活保護が減る。

収入を増やそうと思うと生活保護以上の金を稼がなければならない。

パートで働こうとしたら一月4週間としてざっくり計算すると。

8時間×5日×4週間=160時間/月。
20万円/160時間=1250円/時。

時給1250円の仕事を毎日丸一日やって、ようやく今の収入に追い付く。

広島で時給1250円って(知らんけど)そうそう無かろう。

このご時世に46のおばちゃんを正社員でとる企業はもっと無い。



働かなくても金入って来る。

でも生活は楽ではない。

いきおい政府に、金よこせ、とこうなるわけですね。



なんか、可哀そうになってくるね。。


勤労と納税の義務を全うしない者が、
憲法25条を笠に、最低限度の生活をする権利を訴える使い古された構図。


ん〜〜〜。。。

いや、自戒しましょう。
(大して仕事しないくせに給料に不満言わないようにw)







話は少し変わりますが。

先日このエントリを書いてて思ったこと。



歳出の無駄削減。

これは素晴らしいことだと思いますよ。


しかも今現実にアクションに移していることは本当に素晴らしいことだと思う。

そもそも役所なんて所は、次年度予算を獲得するために、
与えられた予算を年度内で何とか使い切ろうとするところだった。

年末に不要な道路工事を行ったり、余計なものを買い込んで、金を浪費する、民間とは正反対の体質だった。

それが・・・。

税金上げる前に無駄使いやめろよ、とは思ってたけど、まさか本当にそんなことが起こるとは思わなかった。

予算削減したら逆に奨励金与えるとか、そんな(本末転倒な。。)政策組まないとだめじゃん?とか思ってた。

それが、政治家主導で国の形が変わり始めている。


本当に素晴らしいことだと。






・・・思ってたんだけど、ちょっと違和感感じちゃってね。

最近のニュース見ててわかってきた気がする。



お金を撒く方向が変わっただけか、と。




自民党時代。

建設業界の雇用創出、景気刺激策という大義名分の元に、金を撒いていた公共事業。

そこからの脱却は、官民癒着や地方議員の利権と決別し、
総じて国民の利益になる国費の使い方をしようという意味で大きな意義がある。

これから建設業界は大幅な再編が行われ、多くの中小零細建設業が(既にそうだが)倒産していくはず。

それはしかし、競争社会では当然だろうと。



そして“節約”したお金を、“暮らしを守る”を大義として、「社会的弱者」に割り振っている。




「社会的弱者」に“金”を支給することは、「社会的弱者」が「社会的弱者」であり続けることだ。

そこからは何も生まれず、国からお金は出て行くだけ出て行って税収は減る一方だ。

それでもそれを主導する政府の支持率は下がらなければ、彼らは権力の座に居座り続けられる。




お金を撒くんじゃない、生活をしていけるための環境を作り、いずれ生活保護者がいなくなることが、
小さな政府たるための仕事ではないか。




赤字国債を発行し、子供手当が当たり前になった世の中で、
大人になった元子供手当受給者が、国の負債返済のための重い税と生活保護者のために働く。

悪夢だ。。




裁判起こしてたおばちゃん、子供が高校卒業して働き出して、生活保護が減ったら、
子供にお金入れさせるんだろうな。。

「ここまで育ててあげたんだから感謝しなさい」とか言って。。

ご自身は国に感謝するのだろうか。。



いやな妄想が…。





「すべて国民は、(働かなくても)健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」


日本てすごく平和で豊かな心やさしい国だね。