今回メダルが取れなかった種目が将来メダルをとるために

バンクーバーオリンピックも終盤。
やっぱいいねぇ、スポーツの祭典は。


個人的に今回熱かったのはカーリング
あれは面白いね。
実際見たのはロシア戦とスイス戦の途中までだから1.5試合分くらいだけなんだけど。
解説の小林さんの話がすっっっごいわかりやすい。
細かい戦術はわかんないけど、戦い方のセオリーと大まかな狙い所を理解したら、一投一投の状況と流れの変遷にハラハラドキドキ一喜一憂して楽しめる。
スーパーショットが出て状況が一変したときは本当に気持ちイイ。
"氷上のチェス"と言われるけど、戦略や駆け引きだけでなく技術が必要なのは、スイス戦でまざまざと感じたところ。
チェスと言うよりは、ビリヤードか、もうちょっと言えば野球に近い気もした。



さて、低迷が続く日本の冬季スポーツ。
男子フィギュアが初のメダル獲得も、全体の戦績はなかなか厳しい。
次期五輪とは言わないまでも、2大会、3大会後に世界トップクラスの結果を出すためには如何にすべきであろうか。


思うに、1にも2にも裾野拡大
これに尽きる。


スピードスケートの長野五輪金メダリスト、清水宏保さんがコラムを書いている。
スポーツ後進国 日本
要約すると、
五輪期間だけ盛り上がって選手にプレッシャーをかけるのではなく、結果を出すのに足るだけの支援をすべき。
海外ではスポーツを文化や国威発揚と捉えて、行政が支援してスポーツ先進国となっている。
とのこと。


納得する点は大いにあるが、行政ばかりに頼っていてはダメだろう。
まずは競技に携わる者で努力し、環境が整う仕組みを作らなければならない。
そのための裾野拡大、競技人口の増加が、最優先事項だ。


競技人口が増えれば単純に優秀な人材に出会う確率が高まる。
また、市場原理で競技環境の整備も進むだろう。
単純に言えば、スケートに人気が出ればリンクが増える、客が増えれば単価が安くなる、ということだ。
競技に人気が出ればスポンサーも付きやすくなる。
公式戦のチケットを有料で販売し、強化費を稼ぐことができる。
少ない競技人口の中のトップ選手を、少ない支援費で集中的に強化する継続性と拡がりのない施策ではなく、継続性のある仕組みを作らなければならない。
強化はそれからだ。
極論すれば、国内でハイレベルな大会、競い合うライバルができれば、それが強化に直結するのだ。


ではどのような方法があるのか。
各競技の協会、競技施設関係者が協力して、子供から年長者まで、競技ができる環境を整備することだ。
優秀な競技者が育つには、幼少期から競技に触れる環境が絶対に必要。
大人が競技できる環境にあれば、経験者であれば、大人の理解や知識があれば、子供が競技を始めるためのハードルは格段に下がる。
そのために、五輪直後の今が最大の勝負時だ。
人気選手の子供向け教室を有料で開催するとか、グッズを販売するとか、スポンサーを得て大会の宣伝をするとかの営業努力が必要だ。
他にもっと考えればいい案ありそ〜。


しかし不思議なのはスケート。
現時点でメダルを取ってるのはスケートだけだが、各地でスケートリンクが閉鎖するこのご時世にも、強化は成功しているようだ。
特にフィギュアスケートは経済的な理由で競技を断念する有望選手も少なくないという。
現在スケートリンクを持つ大学は、五輪代表選手が通う中京大学関西大学だけらしい。
世界を見据えた営業努力は偉大だね。
各競技はフィギュアの成功を分析し、学ぶべき。



ま、それはともかく、募金お願いしますw



ところで、Twitter上の民放バッシングが面白い。
一部言いがかりだがw
彼らはちゃんと受信料払ってるんだろうかw
ただ腹立つのはテキトーなコメントと解説。


スポーツニュースのカーリングで「第1ピリオド、日本は幸先良く1点を先取します」とか。。
無知すぎる。。
有利な後攻が1点しかとれないってのは相手に主導権握られてるんだよ。。
毎回のニュースがこんな具合でイラッとくる。


今朝の特ダネのキャスター。
「海外のカーリング選手には40台の選手もいるが日本は若い。チーム青森を強化して団結すれば、先々には上位狙える。」とか…。
コイツは本当に何もわかってねぇ。。


つまり、今日のこのエントリは上記コメントへのアンチテーゼでしたw


じゃ。





ところで誰か、カーリングやってみね?