Googleに振り回されるWebビジネス

Googleが検索のランク付けの条件に、サイトのロード時間を加えたらしい。


検索のランク付けでGoogleはサイトのスピードを重視–それを好機として生かそう


これはどういうことかというと、Google検索エンジンで検索をかけたときに、Webサイトを開いたときに時間がかからずにすぐ開くサイトが上位に来るということだ。


そんなことをランク付けに加えるの?重くても見たい(ニーズが高い)サイトだったら上位がいいじゃん!って思うかもしれない。確かにそうだけど、Webサイト(特に新商品や映画のプロモーションサイトなど)を開いたときに、「Loading…  ○%」って出てくるとイラッとしたりする。こっちはちょっと調べ物したいだけなんだよ。。ってね。あとTwitterを利用した某缶チューハイのキャンペーンサイトがやたら重くて、これは使わねーわ。。って思ったこともある。
だから、これはある意味、Webユーザーのニーズに沿ったものでもあるのだろう。


Googleの検索ランク付けアルゴリズムがどういうものかを詳しくは知らないが(かなり興味有るが)、他サイトからのリンクが多いものと閲覧数が多いものが上位にくるのは間違いないので、重いサイトがユーザを引きつけなければ上位に来ないんだから市場原理(Web上の民主主義?)に任せてもいいんじゃないの?と思う反面、プロモサイトは露出が多くてその分(意図しない)閲覧数も増えるから、こういうのが条件に入ってきてもいいのかなーとも思う。
(yahooだともうちょっと“余計なもの”が絡んでくるらしいよw)


ただ、重要なことはそんなことじゃない。
このニュースで重要なのは、“Webでの活動の評価基準がGoogleに握られている”ということだ。


プロモーションサイトやキャンペーンサイトは勿論、ECサイトや自社HPなど、とにかく検索結果で上位に表示させることが至上命題。
そして、閲覧するユーザがより気持ちよく見られる、使える、また来てくれる、利用してくれるインターフェイスを用意するわけで、その為に、やたらと派手なフラッシュやムービーを使ったり凝った仕組みを作るわけだね。


これが検索で上位にヒットしなくなるとなると、Web制作会社としては、これまでとはまた違った手法をとることを要求される。
つまり、Webを利用した経済活動が、Googleの意向で変わってくるということだ。
これから、重くて見栄えの良いサイトが減り、。(まぁそこは技術者の技術向上に向かうかもしれないが、はてさて。ロジックの組み方や処理をする場所によって、処理スピードは変わってくるし、フラッシュよりも軽い、HTML5やそれに似たような技術が出てくるかもしれない。)


Webでビジネスを行うならば、N○T等の通信会社やサ○バーエー○ェント等の広告代理店を敵にまわしても、Googleだけは敵にまわしてはいけない。Googleの検索ランク付けを無視したサイト制作をして閲覧数、引いては利益に結びつかないことは勿論、極端な話、Googleに目をつけられたらサイトが表示されなくなるのだ。Googleの方針に乗っかることこそが、成長戦略の鍵だ(大袈裟w)。
(yahoo?興味ねぇわw MS?彼らはWebとmobileの世界では生きてけないんじゃないか?)


あ、ちなみに日本での検索エンジンシェアはyahooがトップだそうですw


じゃ。