右脳の時代 感性の時代
20世紀後半のモノ作り立国ニッポンでは、多くの人が左脳の力を求められてきた。
大規模な組織の中で、与えられた役割を理解し、遂行する。
物事を分析し、論理的に理解・判断することが重要であった。
どうしたら生活が楽になるか、どうしたらより便利になるか、どうしたらより効率的に働けるのか。
便利なモノ、役に立つモノ、生活に必要なモノを生み出すこと。
それを大規模な組織の中で如何に効率的に生産し、紹介し、提供するのか。
その中での個人の役割は何か。
まさに、エリヤフ・ゴールドラット博士が『The Goal』で語った世界であった。
しかし、21世紀。
我々の生活は便利なモノに溢れている。
生活に必要なものは大概誰でも持っていて、もはや劇的な進化や産業的に大幅な伸びを期待すべくもない。
そんな中で、今人々が求めているのは、おもしろいモノ、楽しいモノ、変わったモノ、もう少し言ったら、モノより体験、といったところだろうか。
既に便利なものなんて、世の中有り余っているのだ。
昨今、与えられた仕事を遂行するのみならず、新しいモノを生み出す仕事、アイデアを出す仕事が増している。
小さい組織の中で、末端に近いところにも判断や提案が求められる時代だ。
その中で重要なものが右脳の力。
自分の好き、楽しい、面白いという感性を、消費者に対しても提供する商品・コンテンツを提案、創作する力だ。
この時代の要望に沿って、過去、教育の世界でも大きな変革がなされた。
悪名高い『ゆとり教育』である。
それまでの、知識を蓄える教育、決まった答えを導き出す力をつける教育から、『考える力』、『感性』を育む教育を行うことを標榜した。
授業量、暗記する知識量を減らすことで『自ら考える力』を育むこと、休日を増やすことで、学校外の多様な体験を通して『感性』を育むことを目指したのだ。
結果は周知のように失敗に終わった。指導する側の学校が指導方法を知らなかったからだ。
学力は低下し、休日は部活動の時間に割かれてしまった。
現在は、再び詰め込み教育に回帰している風潮である。。
子供の頃は、今思えば何が楽しかったんだろう?ってことがすごく楽しかったよね。
プールでバシャバシャやってるだけなのに、どの子供もみんな楽しそうだ。
今はあの頃とは感じ方も考え方も違うけど、より広くて深い世界を見れるんだから、自分の好き、楽しい、面白いのアンテナをいっぱいに張っていきたいね。
・・・右脳かぁ。。苦手。オレ偏ってるし。。w
もちろん、冒頭で書いた左脳力も大事よー。
じゃ。
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