「女子力」があって「男子力」がないわけ

「女子力」なる言葉が巷に溢れて久しいが、またまたブーム到来か。


モテる女子力を磨くための4つの心得「オムライスを食べられない女をアピールせよ」等:BIGLOBE Kirei Style ニュース
男の子ができる女の子の「女子力アップ」の手伝い5つ – Be Wise Be Happy Pouch[ポーチ]


まぁなんてことない釣りネタ二つ。
リアルでもたまに耳にするし。


「女子力」ってよく聞くけど、「男子力」って聞かないなー。なんでだろ。。


そもそも「女子力」とはなんぞや。

女子力とは - はてなキーワード

女性の、メイク、ファッション、センスに対するモチベーション、レベルなどを指す言葉。

主にJJ、cancamなどを購読する層がよく使う。

安野モヨコが『美人画報』で「女子力」を多用している。

また、「男性受けを狙っている」というニュアンスの負の意味で使われることもある。


(中略)


女子力=下着力説
女性の品格や美しさは、目に見えるところだけではなく、見えないところにも美を追求しようとする「精神」から生まれるものであり、下着のオシャレを楽しむことが女子力につながるとする説。

ふむふむ。
「オシャレ上手」ってことか。安野モヨコってだれ?


あと、なんか料理教室なんかの習い事で「女子力」アップ\(^o^)/的なのもあるよね。


ザックリ「女子力」を(オレなりに)定義してみると、
女性としての魅力を高めて、女性としての幸せを掴む力。
⇒男性にチヤホヤされて、玉の輿に乗り、生涯安泰ハッピーヽ(゚∀゚)メになるための力。
これがゴールか。
「女の子っぽくて可愛いな」「オレの嫁にしたい」、こう思わせれば勝ちなわけね。



さて、じゃあ「男子力」とは。




・・・って、んなもんないんだよねぇ。。



そもそも「女子力」ってのは、「エコ」とか「省エネ」なんかと同じで、マーケティングのために生み出された言葉なワケですよねー。
「女子力」という言葉を浸透させることで、特定業界が得をするわけですな。
化粧品、衣料品、習い事、料理本、かわいい雑貨・・・etc、(よく知らないけど)「女の子らしさ」に貢献する業界が雑誌やテレビ等のメディアと組んで利益アップをはかってるわけですね。


で、なんで「男子力」がマーケティング用語となり得ないのか。

(1)弱そう

そもそも「男子力」って弱そうじゃん。。
「女子力」ってかわいいイメージあるよね!(そうか?)
男性は年をとるほど魅力を増す部分もあるけど(噛めば噛むほど味が出る的な)、女性は世間において「若さ」って価値が男性よりも高く置かれてる気がします。
女性自身もそうみたいだし、「アンチエイジング」ってネーミングからもそうだよね。(オレは良い年のとり方してる女性はステキだと思うけどー)
男性は「若造」って言葉もある通り、「若さ」に未熟なイメージがありますね。
未熟な奴がその力を高めても結局(イメージとして)未熟なままなわけですね。

(2)オトナになって鍛えるのは困難

今更だけど、「男子力」を(オレなりに)定義します。
ざっくり言って「女子力」の反対ですね。
「女子力」の高い女子を嫁にできる力。(別にしなくてもいいよ。)
言い換えると、「三高」(死語?)ですね。
高学歴、高収入、高身長。
最後のはそうでもないかもしれないけど、まぁ今も昔も変わらない。
もっと分かりやすく言うと「金」ですね。
女の子はお金が大好きなんです。
(これはイケメンには限らない(らしい))


つまり、大学受験と就活でほぼ決まりなわけですね。
少なくとも「女子力」の高い方々から見たら。
これはオトナになってどうこうするのは難しい。
「女子力」は鍛えられても、これは(ブランド力な面もあるので)難しいね。
なので、【女の子ができる男の子の「男子力アップ」の手伝い5つ】なんて記事も当然出るわけがない、と。


(3)既に市場がほぼ確立している

受験と就活で「男子力」というブランドを逸した人にとって、一発逆転する方法がないわけではありません。
起業して社長になってビジネスで一発当ててワーイヽ(゚∀゚)メとなる方法です。
歌手か芸人になって一発当てる方法もあるけれど、本当に一発で終わる可能性が高く、そんな不安定な職業の人を「女子力」の高い方々は選ばないので却下。

で、社長になる方法ですが、ビジネス書とか成功本とかなんちゃらセミナーとか、色々出まくってて既に市場として確立されちゃってるわけですねー。
既に「男子力」の高い男子がもっと「男子力」を高める為の本もあるけれど、「男子力」ってイケテないネーミングが当然選択され得ない、と。


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しかし、これ書いてて思い至るのは、女性の社会的立場が大きく変化してきているってこと。
長年醸成されてきた社会的文化的慣習ってのは、簡単には変わらないものなんだなー。


変化の中に新たなビジネスの芽がある。
今起きている変化に目を向けてみると、新たな市場とビジネスの形が見えてくるかもー。
そして、こういう市場の動きに上手に乗っかって、得しながら楽しみたいものですね。



じゃ。