中村修二氏、ノーベル物理学賞おめでとうございます

ノーベル物理学賞に赤崎勇・天野浩・中村修二の3氏:朝日新聞デジタル


GaN(窒化ガリウム)のLEDを大学の研究室でかじっていた身としては、親近感も感じる(失礼!)嬉しいニュースでした。
いつか受賞するとは思っていたけど、やはり驚きはあったかな。


基礎研究ではなく実用的な発明で物理学賞を授与って珍しい気がするけどどうなんだろう。
大規模ではない企業の研究者だから、実利的な結果も残す必要があったんだろうけど、ニュースで経済的な意義ばかり強調されるのって、ちょっとモヤッとするね。
科学者は実益ではなく、人類の好奇心と叡智の結晶としての成果を出して欲しい!
「この研究は何の役に立つんですか?」とかいう記者の質問は野暮だよ。
(このご時世、それを説明できる研究者じゃないと研究資金得られないんだけど。。涙)


彼の功績として、青色LEDの実用化はやはり偉大なのだけれど、日亜化学との200億訴訟というのも大きいよね。
一会社員の研究者が偉大な発明を成し遂げ、その正当な報酬を得る前例を築いたことで、それ以降の研究者・科学者には一つ、夢を与えたかなと。
その後の、企業の研究者への報酬がどう変わったのかは知らないけれど。


訴訟のときに、腐るほど言われたことではあるんだろうけど、そんなことを思い出していた。